2010年03月06日
グランドスラムを取れる選手
テニスをやる人ならグランドスラムのタイトルを1つでも取れたらどんなに嬉しいだろうと夢見ることがあるのではないでしょうか?
20年以上テニスを見てきて
「あ、この人は取れるな...」
と思う人にはだいたい共通点があるように思います。もちろんこれはあくまで個人的な見解ですのでご了承ください。
グランドスラムタイトルを取れる選手は
「サーブがいい、ストロークがいい、足が速い、リターンがいい、精神的に強い...」と書いて
「でしょ、ハイおしまい」
にしたらこの仕事やってる意味ないですね。。
確かに平均的にどのショットもいいことは当たり前なのですが、自分がここに差が出ると思うのは
「フォアハンドのクロス」
です。以前のエキサイトブログの時の記事「あなたの右側狙われてます」でも書いた部分もありますが強い選手は皆このクロスコートを試合中に迷いなく打てる技術があると思います
フォアのクロスはスイング(振り終わってく)の方向とボールの飛ぶ方向が同じなので打ちやすいショットのように思いますが、試合中に思い切って打つと飛びすぎてアウトしそうな気がしたりして少し縮こまってしまいがちなことは多くの方にご賛同いただけると思います。コートの隅に強めに打ってエースを取りにいったり、相手の体勢を崩したりするのはプロでも以外と難しいようです。
「え?プロなんだから何でも打てるに決まってる」
と思われる方もいられるかと思いますがどの選手も得手不得手があるのです。自分も大好きですし、ファンの方には例に出して大変申し訳ないのですがクライシュテルスが引退前に全米オープンのタイトル1つしか取れなかったのには、そこに理由があるように思います。
当時の彼女はフォアの逆クロスと自陣の右サイドからのストレート(ダウン ザ ライン)、どのコースも打てるバックハンドが武器でした これだけあれば大概の選手にも勝てるしランキング1位にもいました。しかしフォアのクロスだけは他のショットに比べて強打していても深さや厳しさがちょっと甘かったのです。
相手がフォアのクロスコートを他のショットと同じくらいの強さで打てて深さのコントロールもできる選手とグランドスラムの決勝で当たった場合には残念ながら全て負けています
その相手は誰か...もうお分かりかと思いますがエナンです。他にカプリアティにも全仏で負けています。でもまたファンの方には申し訳ありませんあの試合は勝てる試合だったと思います。。カプリアティもすばらしかったですが、とにかく終盤にフォアがほとんど入らなくなり準優勝でした。
「クロスでエナンと張り合えればいくつかは勝てるのに...」
と思っていました。。そして復帰すると聞いても「あのクロスのままだったら難しい」と考えていましたが、復帰後のプレーを見て「これならいけるかも」と思わせてくれるような深さと強さが同時に出るようにフォームの修正をしていました 違いはフィニッシュの仕方に表れていると思います。ボールがアウトしないように面でボールを抑えつつ強打する、以前より少しコンパクトな打ち終わりになっていると思いました。また時折フェデラーがやるようなエッグボールの打ち方をしてクロスに打ってる場面もあったかと思います。
そして全米での優勝、しかもビーナス、セレナ、ウォズニアッキとフォアのクロスコートに不安のない選手3人に勝っての優勝ですから単なる勢いではない「優勝するための条件」を揃えたからの優勝ではないかと思います。
これから大きくなっていく子供を育てながらどうツアーに出て行くのか心配な面もありますが是非頑張ってほしいです
こうした優勝するための技術的な修正はフェデラーもナダルなどもしています。ナダルなんかは毎年しているような印象があります。またいつか記事にしたいと思います。。
今日は長くなりました 雨でテニスができなかった方の一助になれれば幸いです
sugijiroの単発テーマ別1日レッスンはこちらにあります
20年以上テニスを見てきて
「あ、この人は取れるな...」
と思う人にはだいたい共通点があるように思います。もちろんこれはあくまで個人的な見解ですのでご了承ください。
グランドスラムタイトルを取れる選手は
「サーブがいい、ストロークがいい、足が速い、リターンがいい、精神的に強い...」と書いて
「でしょ、ハイおしまい」
にしたらこの仕事やってる意味ないですね。。
確かに平均的にどのショットもいいことは当たり前なのですが、自分がここに差が出ると思うのは
「フォアハンドのクロス」
です。以前のエキサイトブログの時の記事「あなたの右側狙われてます」でも書いた部分もありますが強い選手は皆このクロスコートを試合中に迷いなく打てる技術があると思います
フォアのクロスはスイング(振り終わってく)の方向とボールの飛ぶ方向が同じなので打ちやすいショットのように思いますが、試合中に思い切って打つと飛びすぎてアウトしそうな気がしたりして少し縮こまってしまいがちなことは多くの方にご賛同いただけると思います。コートの隅に強めに打ってエースを取りにいったり、相手の体勢を崩したりするのはプロでも以外と難しいようです。
「え?プロなんだから何でも打てるに決まってる」
と思われる方もいられるかと思いますがどの選手も得手不得手があるのです。自分も大好きですし、ファンの方には例に出して大変申し訳ないのですがクライシュテルスが引退前に全米オープンのタイトル1つしか取れなかったのには、そこに理由があるように思います。
当時の彼女はフォアの逆クロスと自陣の右サイドからのストレート(ダウン ザ ライン)、どのコースも打てるバックハンドが武器でした これだけあれば大概の選手にも勝てるしランキング1位にもいました。しかしフォアのクロスだけは他のショットに比べて強打していても深さや厳しさがちょっと甘かったのです。
相手がフォアのクロスコートを他のショットと同じくらいの強さで打てて深さのコントロールもできる選手とグランドスラムの決勝で当たった場合には残念ながら全て負けています
その相手は誰か...もうお分かりかと思いますがエナンです。他にカプリアティにも全仏で負けています。でもまたファンの方には申し訳ありませんあの試合は勝てる試合だったと思います。。カプリアティもすばらしかったですが、とにかく終盤にフォアがほとんど入らなくなり準優勝でした。
「クロスでエナンと張り合えればいくつかは勝てるのに...」
と思っていました。。そして復帰すると聞いても「あのクロスのままだったら難しい」と考えていましたが、復帰後のプレーを見て「これならいけるかも」と思わせてくれるような深さと強さが同時に出るようにフォームの修正をしていました 違いはフィニッシュの仕方に表れていると思います。ボールがアウトしないように面でボールを抑えつつ強打する、以前より少しコンパクトな打ち終わりになっていると思いました。また時折フェデラーがやるようなエッグボールの打ち方をしてクロスに打ってる場面もあったかと思います。
そして全米での優勝、しかもビーナス、セレナ、ウォズニアッキとフォアのクロスコートに不安のない選手3人に勝っての優勝ですから単なる勢いではない「優勝するための条件」を揃えたからの優勝ではないかと思います。
これから大きくなっていく子供を育てながらどうツアーに出て行くのか心配な面もありますが是非頑張ってほしいです
こうした優勝するための技術的な修正はフェデラーもナダルなどもしています。ナダルなんかは毎年しているような印象があります。またいつか記事にしたいと思います。。
今日は長くなりました 雨でテニスができなかった方の一助になれれば幸いです
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